일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あきかぜとはは

尾崎士郎短篇集

尾崎 士郎

尾崎 士郎의 尾崎士郎短篇集(あきかぜとはは)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,032자 · 216화면

아오조라 문고

生きることの支柱をうしなってうろついていた市民的な感情が、逆に叛乱軍の非を鳴らそうとする傾向に変ってきたのである。しかし、戒厳令が布かれたところで危機はまだ通り去ったわけではなく流言におびえていた民衆がこんどは逆に流言をまき散らそうとしているのであった。一刻ごとに数のふえてくる無責任な煽動者たちは自分のつくった幻覚に戦きながら険悪な状態を長びかせることによってせめてもの生甲斐をかんじようとしていたのである。伍一の家の書斎に近所に住んでいる同業者の小説家や画家があつまってきたのは三日目の夜であった。彼等はそれぞれこの憂うべき現象について一家言を吐いていたがそこへ新聞記者の内狩が半分以上当てになりそうにもない情報を持って入ってくると急に一座が緊張してきた。内狩の顔はまことしやかな情報をつたえるというだけではなく何か悲壮な英雄的な昂奮にみちているようであった。

彼は誰の意見が強硬で誰の意見が軟弱であったというようなことまで見てきたような調子で話すのであったが、しかし、彼の同僚がその日、叛乱軍の本部にあてられている赤坂のホテルを訪問してきたところによると、青年将校たちは目的を貫徹するまでは最後までがんばる決心でいるという。