후리가나로 읽는 일본 고전
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あきかぜとはは
尾崎士郎短篇集
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 尾崎士郎短篇集(あきかぜとはは)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,032자 · 216화면
それが急にあたらしい好奇心に変ってきたのである。危険はすでに通り去ったようでもあるし、いよいよこれから本格的にあらわれて来そうでもある。安心と不安とが胸一ぱいにひろがって、誰も彼も言おうとして口に出して言い切れないものを残したままでかえっていったのは十時少しすぎだったが、伍一はこれから東京の叔母の家へゆこうという丸川をおくって郊外の駅まであるき、そのままひっかえして、駅から右へ一町ほど行ってすぐ左にひらけている石畳の広い坂みちをのぼってくると、坂の上からながれてくる電灯の灯かげの中に長い影を曳いてせかせかとあるいてきた男が黙って擦れちがったまま二、三歩行ってからすぐ立ちどまって、
「鷺野君!」――と呼びかけながらくるりとうしろを振りかえった。
彼の近くの高台に住んでいる先輩の島であった。文学者にはめずらしいほどの事業的才能に恵まれている島が丸ノ内のT劇場の支配人になってから滅多に会う機会はなく道であっても、「やア」と何時も威勢のいい声をかけて足早に通りすぎてゆくくらいが関の山であったが、それが今夜は急になれなれしく呼びかけられたので、伍一は虚を突かれたかたちで、