일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しそうとしてのぶんがく

思想としての文学

戸坂 潤

戸坂 潤의 思想としての文学(しそうとしてのぶんがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,809자 · 408화면

아오조라 문고

二

科学的理論の世界は、よく云われる通り、概念の世界だ、即ち理論的範疇の世界だ。と云うのは、必ずしも具体性を欠いた概括的な観念の世界だというのではない。凡ての理論は一体そもそも具体的でなくてはならぬ。概念の抽象力はそのためにこそ存在するのだ。概念を概括的観念の略称ででもあるように思っている常識は今は問題にならぬ。概念は実在を把握する又はした観念のことを指す言葉なのである。

之に反して文学的描写の世界は概念ではなくて文学的表象(文学的に主体化された観念)の世界だ。夫が概念でないということは、この表象が実在の模写ではなくて却って自己の表現だとも考えられる処によく出ている。極端な場合には表徴となりファンタスティックなイメージとなる。こうなれば、わざわざ実在からの独立をさえ強調するもののことだ。

さてこの二つの世界の関係に従って、科学と文学との関係を考察しようと思う。之は文学にとっても科学にとっても、極めて大切な関係だろうからだ。

二

科学的理論にとって、ファンタジーが如何に大事な役目を持っているかは、少し考えて見れば判ることだ。想像力と示唆との能力のない処には、理論的進展があり得ないのは云うまでもなく、科学的な概念一つ成り立ちはしない。