일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ひとうとうこうき

比島投降記

石川 欣一

石川 欣一의 比島投降記(ひとうとうこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 68,333자 · 134화면

아오조라 문고

と答える。やがてM少佐が電話を終り、工兵の襟章をつけた太った少佐も、どこからか葉巻を啣えて現れると、報告が始った。詳しい地図を書いての説明によると、山の中を小川が流れており、その支流、分流の各所に民家があり、住民はエヴァキュエート〔避難〕して空家になっている。日本兵はその家々を転々として訪れ、ある家には宿泊し、ある家では炊事した形跡があるが、炊事の後などから判断すると、すくなくとも、ここ二週間はこの附近に来ていないらしい。所定の時日が迫ったので、それ以上山中に入ることが出来ず、主要な家四軒に貼り紙をして来た。もう一度引返してよければ、何とかして連絡を取るとのことだったが、M少佐は、今の所はそれでよかろう、これ以上することはないといった。

ストケードに着くや否や、僕は二人に聞いた。「比島人はどんな具合でしたか」と。二人とも無事に帰って来た以上、襲撃事件などがなかったことはもちろんだが、それにしても、どんな扱いを受けたかは「ドロボー、バカヤロー」が盛んであるだけに、僕が最も関心を持っていたことなのである。ところが、これは二人にとっても意外なことだったらしいが、実によくしてくれたそうである。