후리가나로 읽는 일본 고전
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かいじょうのみち
海上の道
柳田 国男
柳田 国男의 海上の道(かいじょうのみち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 182,344자 · 353화면
一二
山と海とではまるでちがうようだが、大きな島に移って海の見えない山あいに住むようになると、自然にこの変化は起こるものと見えて、桃太郎の桃でも瓜子姫の瓜でも、ともに川上から流れ下り、滝壺の淵には竜宮の乙媛が機を織っておられるようにも伝えている。海の水平線も山嶺の空線も、天と日月とに連接することは似ている故に、是を同じ列に考えることが、昔の人にはできたものと思われる。鼠が里近くに現われて、群をなして行動することが、ちょうどこの収穫祭の前後だったとすると、是を目に見えぬ賓客の同伴者と感じたのも自然であったろうが、その上になお彼らが水を渡って、どこからともなく島に入ってくることは、島に住む者の年久しき経験でもあった。鼠を日の大神の後裔とし、ニルヤカナヤをもって彼らの故郷とするような驚くべき俗信は、是より以外にその原因を考え出すことはできぬようである。
一二
是にもう一つの小さな原因をつけ加えるならば、ドンガを甲子の日とした前からの慣行が、一段とこの日を鼠のための斎忌の日のように、思わしめることに力があったであろう。十干十二支によって日を算える習慣は、南方諸島でも存外に始まりが早く、必ずしも中世の交通によって、輸入せられたともきめてしまわれない。