후리가나로 읽는 일본 고전
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かいじょうのみち
海上の道
柳田 国男
柳田 国男의 海上の道(かいじょうのみち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 182,344자 · 353화면
七
私などの殊になつかしく思うことは、与那国島でいうビギリヤダマ、または黒島などのアンビターという貝のように、干瀬に産する美しい小貝を、いろいろの木の実草の実と一つ置きに、糸に通して首に掛け、もしくは思う男に贈っていたことで、是がおそらくは『万葉集』に、「わたつみのたまきの玉」もしくは「妹がため我玉ひろふ沖べなる玉よせもちこ」と歌われたあの時代の玉であって、そういう偶然に海からゆり上げられるものが、珊瑚や真珠である場合は稀にもなく、ましてや山々の奥から運び出される硬玉でなかったのは、言うまでもないことであろう。
七
今までの植物家は多分一様に、ズズダマという名の起こりを仏教の数珠に托し、子供がこの草の実を採って信心者の真似をする故に、そう云い始めたものと解している。実際にまた我々の大多数も、そう思って成人してきたのであるが、それはただいわゆるフォルクスエティモロギイにすぎなかったことは、何段にも説明することができると思う。仏法の数珠が始めから、そういう漢語の音とともに入ってきたということは疑わしく、それがまた民間に普及したと思われる時代よりも以前から、我邦にはこの植物がすでに知られ、そうしてまた是に近い名があった。