후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
泉 鏡花의 湯島詣(ゆしまもうで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 62,004자 · 122화면
一座の中に蝶吉が居た。また一座の中に、下宿の二階に住んで六畳の半ばを蔽う白熊の毛皮を敷いて、ぞろりと着流して坐りながら、下谷の地を操縦する、神機軍師朱武あって、疾より秘計を囲らし、兵を伏せて置いたれば、酒半ばにして哄と矢叫の声を立てて、突然梓の黒斜子に五ツ紋の羽織を奪って、これを蝶吉の肩に被せた。嬉しい! と手を通して出の三枚襲の上へ羽織ると斉しく引緊めて、裾を引いたまますッと出て座敷を消えると、色男梓君のために、健康を祝してビールの満を引くもの数をしらず。梓は丸腰の着流し、あたかもお館の法度を犯して裏庭から御台のお情で落ちて行くように、腕車で歌枕に送られたが、後を知らず、顔色も悪く未明に起きると、帯を取って、小取廻に尖を渡して、本式に畳んで置いた袴の腰板を取ってあてがい、着たまま枕頭に坐って介抱していた蝶吉が件の羽織を惜そうに脱いで被せた。人肌のぬくみも去らず、身に染みた移香をそのまま、梓は邸に帰って、ずッと通ると、居間の中には女交りにわやわや人声。明けて入るのを、小間使が、あれといって、手を突く間もなく、一人が背後からぴッたり閉めた。雨戸は半開のまま、朝がけの軍に狼狽えたような形。