후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
泉 鏡花의 湯島詣(ゆしまもうで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 62,004자 · 122화면
三十
その上に手を翳して、
(私小さくッてこれんばかりだったんですもの、鼓ばかりで体がどこにあるか分らなかったの。)と、いいつつ片手を肩に懸けて、小鼓を構える姿で屹と直った。鬢の毛ははらりはらりとその雪のような素顔に乱れたが、往時を追懐する目も据って、いうべからざる悲哀の色を浮べたので、梓は思わず寝衣の襟を正して起きた。
とんと打入れる発奮をくッて、腰も据らず、仰向に引くりかえることがある、ええだらしがない、尻から焼火箸を刺通して、畳の縁に突立ててやろう、転ばない呪禁にと、陰では口汚く詈られて、帰ると耳を引張って掌で横すっぽう。襟首を取って伏せて、長煙管で背を擲わすという仕置。ただその粗忽があった時ばかりではなく、着物を畳んで背筋を曲げたと言っては折檻、踊がまずいといっては打たれて、体に生疵の絶間もないのに、寒さは骨を通すようなあけ方までも追廻されて、二人が帰ると、着物から三味線、下駄のあと始末、夜が明けると帳面をさげて、青楼を廻らせられるので、寝る間といってもおちおちない。
三十
昼は昼で、笛やら、太鼓やら、踊の稽古、手習も一日置で、ほっという間もなかったのである。