후리가나로 읽는 일본 고전
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いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
田山 花袋의 田舎教師 他一編(いなかきょうし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 156,097자 · 312화면
三十六
であったが、今はそれさえ他郷の人となってしまった。神燈の影艶かしい細い小路をいくら歩いても、にこにこといつも元気のいい顔を見せて、幼いころの同窓のよしみを忘れない「われらの小滝」を見ることはできなくなったのである。清三は三が日をすますと、母親のとめるのをふりはなって、今までにかつてないさびしい心を抱いて、西風の吹き荒れる三里の街道を弥勒へと帰って来た。
それでも懐には中田に行くための金が三円残してあった。
三十六
三月のある寒い日であった。
渡良瀬川の渡し場から中田に来る間の夕暮れの風はヒュウヒュウと肌を刺すように寒く吹いた。灰色の雲は空をおおって、おりおり通る帆の影も暗かった。
灯のつくころ、中田に来て、いつもの通り階段を上がったが、なじみでない新造が来て、まじめな顔をして、二階の別の室に通した。いつも――客がいる時でも、行くとすぐ顔を見せた女がやって来ない。不思議にしていると、やがてなじみの新造が上って来て、
「おいらんもな、おめでたいことで――この十五日に身ぬけができましたでな」
清三は金槌か何かでガンと頭を打たれたような気がした。
「貴郎さんにもな、ぜひゆく前に一度お目にかかりたいッて言っていましたけれど――貴郎はちょうどお見えにならんし、急なものだで、手紙を上げてる暇もなし、おいらんも残念がっていまし