후리가나로 읽는 일본 고전
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いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
田山 花袋의 田舎教師 他一編(いなかきょうし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 156,097자 · 312화면
三十五
利根川はようようとして流れて下る、逝く者かくのごとしという感が清三の胸をおそってきた。
三十五
清三の中田通いは誰にも知られずに冬が来てその年も暮れた。その間にも危険に思ったことは二三度はある。一度は村の見知り越しの若者の横顔を張り見世の前でちらと見た。一度は大高島の渡船の中で村の学務委員といっしょになった。いま一度は大越の土手を歩いているとひょっくり同僚の関さんにでっくわした。その時はこれはてっきり看破されたと胸をドキつかせたが、清三のいつもの散歩癖を知っている関さんは、べつに疑うような口吻をももらさなかった。
けれど菓子屋、酒屋、小川屋、米屋などに借金がだんだんたまった。「林さん、どうしたんだろう。このごろは払いがたまって困るがなア」と小川屋の主婦は娘に言った。菓子屋の婆は「今月は少しゃ入れてもらわねえじゃ――よく言ってくんなれ」と学校の小使に頼んだ。小使は小使で「どうしたんだんべい。林さんもとは金持っていたほうだが、このごろじゃねっからお菜も買いやしねえ。いつも漬け物で茶をかけて飯をすましてしまうし、肉など何日にも煮て食ったためしがねえ」などとこのごろはあまり菜の残りのご馳走にあずからないで、ぶつぶつと不平そうに独り言を言った。