후리가나로 읽는 일본 고전
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いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
田山 花袋의 田舎教師 他一編(いなかきょうし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 156,097자 · 312화면
和尚さんも時々出て来ていろいろ指揮をする。米ずしの若い衆は岡持に鯉のあらいを持って来る。通りの酒屋は貧乏徳利を下げて来る。小僧は竈の下と据風呂の釜とに火を燃しつける。活気はめずらしくがらんとした台所に満ちわたった。
酒はやがて始まった。だんだん話し声が高くなってきた。和尚さんもいつもに似ぬ元気な声を出して愉快そうに笑った。
正午近くになるとだいぶ酔ったらしく、笑う声がたえず聞こえた。縁側から厠へ行く客の顔は火のように赤かった。やがて和尚さんのまずい詩吟が出たかと思うと、今度は琵琶歌かとも思われるような一種の朗らかな吟声が聞こえた。
若い人たちはつれだって町に出かけた。懐に金はないが、月末勘定の米ずしに行けば、酒の一二本はいつも飲むことはできた。その場末の飲食店の奥の六畳には、衣服やら小児の襁褓やらがいっぱいに散らかされてあったが、それをかみさんが急いで片づけてくれた。古箪笥や行李などのあるそばで狭い猫の額のような庭に対して、なまりぶしの堅い煮付けでかれらは酒を飲んだり飯を食ったりした。
帰りに、荻生君を郵便局に訪ねてみるということになったが、こんなに赤い顔で、町の大通りは歩けないというので、桑のしげった麦のなかば刈られた裏通りの田圃を行った。