일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんじゅふじん

真珠夫人

菊池 寛

菊池 寛의 真珠夫人(しんじゅふじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 289,296자 · 578화면

아오조라 문고

殆ど、一尺にも足りない距離で見る青年の顔付は、愈々そのけ高さを加えているようであった。が、その顔は何うした原因であるかは知らないが、蒼白な血色を帯びている。二つの眸は、何かの悲しみのため力なく湿んでいるようにさえ思われた。

信一郎はなるべく相手の心持を擾すまいと思った。が、一方から考えると、同じ、自動車に二人切りで乗り合わしている以上、黙ったまゝ相対していることは、何だか窮屈で、かつは不自然であるようにも思われた。

「失礼ですが、今の汽車で来られたのですか。」

と、信一郎は漸く口を切った。会話のための会話として、判り切ったことを尋ねて見たのである。

「いや、此の前の上りで来たのです。」と、青年の答えは、少し意外だった。

「じゃ、東京からいらっしたんじゃないんですか。」

「そうです。三保の方へ行っていたのです。」

話しかけて見ると、青年は割合ハキ/\と、然し事務的な受け答をした。

「三保と云えば、三保の松原ですか。」

「そうです。彼処に一週間ばかりいましたが、飽きましたから。」

「やっぱり、御保養ですか。」

「いや保養と云う訳ではありませんが、どうも頭がわるくって。