후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
いしかりがわ
石狩川
本庄 陸男
本庄 陸男의 石狩川(いしかりがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 253,535자 · 506화면
濶い雪の曠野には、風をさえぎる何物もなかった。そういう吹雪に明け暮れて、彼らの草小屋は今にも吹きたおれそうであった。一夜中吹きこんだ粉雪は、夜が明けると、まるで彼らを雪の野原に埋めていた。
それが、農夫になろうと決心した彼らの最初の越年であった。何から手をつけてよいかわからない彼らは、夕暮れになると、必ず烏の鳴きごえを聞いた。その不吉な鳥だけが後を慕ってやって来ていた。
この同じ地つづきと云うならば、事態はここよりも善かろうと考えられないのだ。そしてもはや夏になっていた。駈け足でおし寄せて来る秋――ある朝目ざめて見れば一面のまッ白い冬。それもそんなに遠い日ではない。
今や彼らの手もとには、この冬を凌ぐべき糧食の貯えもなくなっていた。どんなによい地味であっても、冬にみのらせることは出来ない!
彼らは習慣によって頭を低げた。けれども満足してあげることは出来なかった。言葉の意味を考えて、その真意に思いあたるとちょっと蒼ざめた。聞きちがいではないか。――そう思って、ランプのもとの邦夷を見つめた。知らず知らずに彼らの瞳はかがやいているのであった。
邦夷もまたそれを感じた。