일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あるはいまつのどくはく

ある偃松の独白

中村 清太郎

中村 清太郎의 ある偃松の独白(あるはいまつのどくはく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 132,905자 · 262화면

아오조라 문고

黒部川峡谷の話

又会いたいと思っていたところだ、なんという幸い。四時すぎ悠々業を終る。雷鳥たちは、こちらに害意の無いのに安心したか、私共が下りて行くのを、静かに見送っている形だった。彼らの宿はどこだろう……私は離れてゆく足が重かった。

稜線のらい鳥の挿図

雷鳥にわれ宿借らん夕雲路

明日は本山へと思うのに、巻雲ぼやけて延びた夕空は頼み少ない。

やはり翌朝は、西風に乗った雪が霧藻をなびかせて降りしきり、しんしんと寒い。心残りは多いけれど、偃松や雷鳥にもゆっくり会えた仕合わせに、心はかなり満ち足りている。もったいないほど清らかな粉雪を足元に噴かせて下る。山麓は春雨の中。途上椈の木かげの雪、妙な黄色に染まっているのを見る。この木がいち早く雪間に緑りの陽炎を燃やす、あの五月も眼の前だ。天地の旅は悠々として又厳粛。私もしばらく身を養い、気を新たにして出なおそう。

――昭和十五年四月、「旅」――

黒部川峡谷の話

この一篇は、大正四年の七月から十月にわたり、黒部の谷間で、画作に従事したり山行を試みたりして暮した日の漫録であって、同七年、雑誌「山岳」第十二年、第一号に発表したもの。その後同八年に、故木暮理太郎君と共に決行した黒部川初溯行も、その企図はこの時に胚胎している。