후리가나로 읽는 일본 고전
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あるはいまつのどくはく
ある偃松の独白
中村 清太郎
中村 清太郎의 ある偃松の独白(あるはいまつのどくはく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 132,905자 · 262화면
二 消えゆく山路
みちみち、コンクリートの橋や電燈の光に、断ち切られかけた思い出の糸も、高空に暮れ残った笊、千挺木のほの白いカレと、谷底に夜光を放つ大蛇のように爬行する雨畑川を望んで、その昔にスルリとつながった。
今朝は雲行き早く、小雨を落したのに大事をとり、西沢峠へ飛ぶ心をじっと抑えて、この「石の村」の一日を楽しんだが、製板所が出来、二、三軒新しい家も増え、大分人の動きも見られるものの、二十余年前の廃屋もそのまま立っており、外の家居も、大きな円石の道祖神と共に、年月にかかわりないかの姿に見られる。ただその重く暗い石屋根の下にひそかな住人の転変が隠されているのは、宿の主じの話でも察しられて、ぜひもない。月は更けて雲におおわれる。
石の村 硯島の挿図
二 消えゆく山路
谷間の天がようやく冷たい流れのように明けても、高い七面山の裏山は、容易に夜気を拭い去らぬ。宿で頼んでくれた、骨組の岩丈な中年の山男に荷を託して出かける。村を横に、すぐ急な登りになり、荷が重いのでたびたび「一本立て」る。この千挺木の山脚をめぐる道は、落葉に埋もれはてて、足元から寂しい音がわき起る。露霜に磨かれた千枚岩が、あるいは蒼、あるいは藍に底冴え、そこらに散り残った紅葉は、血なまぐさいばかり鮮かだ。