후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
あるはいまつのどくはく
ある偃松の独白
中村 清太郎
中村 清太郎의 ある偃松の独白(あるはいまつのどくはく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 132,905자 · 262화면
頭を四方にめぐらして、あらゆるものを、見る、嗅ぐ、聴く……。
露にうるおう緑樹――ぶなが多い――の夜の間に吐いた香わしい精気の、生ま生ましく散らぼうのが、露と共にハラハラ全身に降りかかって、頭のしんまでキリリと※(「さんずい+参」、第4水準2-78-61)透する。独活谷、蔭ノ谷、小屋ノ谷……と支谷を渡るごとに、戸を開けた形に現われる空間を仰いで、ろくに見えない源流の山影を求め、小鳥の寝ざめのささやきに和して、冷たい顫音を立てて落ちる雪しろ水を含めば、食道を磨きすますようなするどさがある。ヨヘラの山鼻で、不意に、まばゆい光りを真向から射かけられて、アッと息をのむ。――休み場だ、一服やりますぞ、と助七が言う。上流に、待ち望んだ雪の山の一角が現われたのだ。のそッと立った赤銅色の岩肌に、氷雪をガッキリ象眼させ、処々に草木の緑青を吹いている。わりあい近く見えるけれど、小黒部の上流、劔岳のつづきにあたるという。
黒部の猟師助七の挿図
日輪は、八時をすぎてようやく対岸、大蓮華の側山の首すじ辺りまで昇ったらしい。その百貫山と名剣山とが、臂を組み合って突立った肩口から、たちまち幾条のサーチライトを放射する如く、こなたの山上を輝かすものがある。