후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
佐々木 邦의 ぐうたら道中記(ぐうたらどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 164,113자 · 332화면
しかし降るね。一つ度胸を据えてもう一晩泊って行かないか? 珍客をこの儘逸してしまっては惜しい。浜松美人を紹介するぜ。此処の家は料理屋も兼ねている」
と村田さんが誘惑を試みた。大人社会では珍客は必ず芸者で遇することに申合が出来ているのらしい。
「そんな下等な趣味はこの偽善者が反対だよ」
と団さんはお父さんに当てつけて沼津以来の溜飲を下げた。
「まあ兎に角もう少時はいゝだろう? 村田という男は何処も見せてくれなかったと末代までも言われるのは僕だって心苦しいから、何処か一箇所御案内しよう。お嬢さんは西洋音楽がお好きでしょう? 浜松は楽器が名産です。一つ山葉風琴の製作所を見ていらっしゃい。しかし団君、名古屋で降られるのも此処で降られるのも同じことじゃないか? 落つきたまえよ」
と言って村田さんはなお引き止めようと努めた。
有難い! 昨日とは打って代った日本晴れだ。名古屋では団さんの兄さんの家に泊るのが出発前からの条件だったので、昨夜は総勢五人御厄介になった。団さんの兄さんは団さん其儘で、
「兄は僕の相似形の稍※(二の字点、1-2-22)年の寄ったのです」
という団さんの説明通り、うっかりしていると間違うくらいだ。