후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
佐々木 邦의 ぐうたら道中記(ぐうたらどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 164,113자 · 332화면
「もし/\/\/\/\/\……」
とばかり息もつかずに両方から招き寄った。その真剣なこと、
「何うしたんでしょう?」
と田鶴子さんが怪しむぐらいだった。
「宿引の競争よ。何方が勝つでしょうね?」
と清瀬さんも興味を催した。
「もし/\/\/\/\/\……」
とその間も血相を変えて競争者がジリ/\と獲物に迫った。鶏を鳥屋へ追い込むときの手加減で双方から等分に詰めかけないと、大切のところでパッと舞い立ってしまうのらしい。老夫婦は顔を見合せて少時宙に迷った末、右の方の宿引が一寸息をつき左の方が一段声を高めた刹那、忽ちそれに荷物を渡した。僅かの気合で勝負がつくものと見える。それにしても負けた方があれだけの努力に然う執着も置かず極めて事務的に引き退ったのには僕も感心した。
「開化天皇の御陵でございます。人皇九代にわたらせられます」
と間もなく清瀬さんが左手を指さして言った。そうして、
「奈良の案内は此処から始めるのよ。遊覧地ですから毎月のようにお客さまが見えます。その都度御案内を言いつかるもんですからもう悉皆覚えてしまったの」
猿沢の池へ来た時も衣掛けの柳の下で、
「采女はこの柳に着物を掛けて身を投げました。