후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
佐々木 邦의 ぐうたら道中記(ぐうたらどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 164,113자 · 332화면
さて、続いて文子がコックリ/\やり始めた。
「おい、文子が睡いよ」
と火鉢の側に坐っていたお父さんがお母さんを呼んだ。漸く圭二を寝せつけたお母さんは又文子を連れて行った。尤も文子の方は寝衣に着替えてやれば独りで寝るから然う手はかゝらない。
「おい/\、愛子と歌子が喧嘩をしているようだよ」
と少時してからお父さんがまたお母さんを呼んだ。お母さんは実に忙しい。全く応接に遑がない。然るにお父さんの方は至って楽だ。火鉢の側に坐って煙草を吸いながら、目で見、耳で聞きつけたところを、
「おい/\、鉄瓶が吹いているよ」
という風に口に出して大して間違いないように報告すればそれで用が足りる。
お母さんは勉強部屋の喧嘩を仲裁して来て火鉢の向う側に坐った。これで先ず一日の仕事が片付いたのだ。お父さんが立とうとすると、お母さんは、
「あなたは私がこゝに坐ると、お立ちになりますのね?」
と有りの儘を記述した。
「そういう次第でもないが」
とお父さんはそれを批難と解釈して、その儘腰を落ち着けた。
「こんなに大勢の子供と年寄を預かっていて、あなたの居所が判然と分らないような御旅行なら、私はお留守番は御免蒙りますよ」