후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
佐々木 邦의 ぐうたら道中記(ぐうたらどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 164,113자 · 332화면
そうして、
「丸橋殿が東京で失敗せられたと気がつくとすぐに此処の梅屋町で自殺をせられました。警官が向った時には既に物の美事に気管を掻き切っておられたそうであります。それ以来毎年この市へ由井殿の亡霊が現れます」
「ふうむ、幽霊が出るのかい?」
と団さんが言った。
「然うであります。毎年四五月になりますと、夥しい数の蚊蜻蛉が湧くであります。湧くも/\浅間さんのお宮が軒も柱も見えなくなりますくらい密集致します。そうしてそれが他所には全く類のない蚊蜻蛉だそうであります」
「蚊蜻蛉って何だね?」
と三輪さんが疑問を起した。
「君達のような細っこいのさ」
と団さんは昨日の久能山がまだ余程応えていると見えた。
大井川を越すと間もなく僕達は金谷で下りた。静岡から一時間と少しだったけれどもう遠州だ。そうして言葉が大分変っている。
「丸石まで甚い山道だで、旦那んような方じゃ俥ん利きませんわ」
と駅下の車屋が言った。団さんの図体に恐れをなしたらしい。
「二人曳きに後押しをつけちゃ何うだね?」
と山道となると意気地のない団さんは俥を唯一の頼みとした。
「何うだろうな、丸石まで二人曳きの後押しでやってくりょうと言うが?」