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キリストきょうにゅうもん

キリスト教入門

矢内原 忠雄

矢内原 忠雄의 キリスト教入門(キリストきょうにゅうもん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,257자 · 234화면

아오조라 문고

二 肉と心と霊

以上のような点に関し、キリスト教は「人間」というものをどう見ているであろうか。

二 肉と心と霊

キリスト教は、聖書に基づき、人間を肉(サルクス)と、心もしくは精神(プシュケー)と、霊(プネイマ)との三つの部分からなるものとみている。

肉は身体であって、これは動物的な存在であるが、身体なしには人間は存在しないから、身体もまた人間の重要な構成要素である。したがって神が人間を創造して「よし」と見給うた時には、人間の身体をも善なるものとして創造し給うたのである。肉は感覚の世界であり、さまざまの情欲と本能を備えるものであるが、聖書は肉体そのもの、したがって肉体に固有し、かつ肉体を維持するために必要な情欲や本能や感覚それ自体を悪であるとは見ない。かえって、身体は聖霊を宿す神の宮であるとして重んじ、これを清く保つ必要を高調する。この点においてキリスト教は、かの肉体をいやしめ、故意に身体を傷つけ、もしくは肉体からの離脱をもって救いと見る種類の宗教とは、全く選を異にするのである。

キリスト教は禁欲主義ではないが、さりとて肉欲の満足をもって人間の追求すべき至高の目標であるとは見ない。