후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 161,356자 · 323화면
ところが、一夜のうちに、官渡の北岸に、山ができていた。そも、袁紹は何を考えだしたか、二十万の兵に工具を担わせて、人工の山を築かせたのである。十日も経つと、完全な丘になった。
「これは?」と知った曹操のほうでは、陣所陣所から手をかざして、なにか評議をこらしていたが、ついに施す策もなかった。
「……やあ、こんどはあの築山の上に、幾つも高櫓を組み立てているぞ」
「なるほど、仰山なことをやりおる、どうする気だろう?」
その解答は、まもなく袁紹のほうから、実行で示してきた。
細長い丘の上に、五十座の櫓を何ヵ所も構築して、それが出来あがると、一櫓に五十張りの弩弓手がたて籠り、いっせいに矢石を撃ち出してきたのである。
これには曹操も閉口して、前線すべて山麓の陰へ退却してしまうしかなかった。
「渡河の用意!」
当然、袁紹の作戦は次の行動を開始していた。夜な夜な河中の逆茂木を伐りのぞき、やがて味方の掩護射撃のもとに敵前上陸へかかろうものと機をうかがっていた。
曹操も、内心、恐れを覚えてきたらしい。
「官渡の守りも、この流れあればこそだが? ……」
すると幕僚の劉曄が、
「まず敵の築丘や櫓をさきに粉砕してしまわなければ味方はどうにも働くことができません。