후리가나로 읽는 일본 고전
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 仮面の恐怖王/電人M(かめんのきょうふおう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 153,590자 · 308화면
さて、それから一週間めの金曜日のことです。練馬区の月世界旅行の見世物は、相変わらずにぎわっていました。向こうに、おわんを伏せたような大月球が、そびえています。敷地の三方のすみには月世界行きのロケットの発着所があり、大ぜいの見物たちが順番を待っています。
その一つの発着所の見物の中に、田舎の中学生に変装した小林少年が、まじっていました。
なんという、うまい変装でしょう。田舎らしい学生服、学生帽、スポーツずきの地方少年といった、いかつい黒い顔、小林少年のおもかげは、これっぽっちもありません。
その中学生は、切符を渡して、かかりの人に宇宙服を着せてもらいました。このかかりも、ほんとうは、二十面相の部下なのですが、小林君の変装には、すこしも気がつきません。
それから、順番を待って、空中にぶらさがっているロケットに乗りこみました。
やがて、ロケット発射。ケーブルにつられたロケットは、おそろしい爆音とともに、おしりから、白い煙をだして、矢のように、向こうの月世界へ、とんでいきます。月球に近づくと、ぐるっと回って、おしりの方から、でこぼこの月面に着陸。見物たちは、ロケットを出て、コンクリート造りの月面を、勝手な方角へはいのぼるのです。