후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかりはかげを
光は影を
岸田 国士
岸田 国士의 光は影を(ひかりはかげを)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,262자 · 276화면
希望の羽ばたき
一
そうだ、こう言つてやろう。あれは、あたしの過失だつた、と。そうして、その過失をちつとも後悔していない、と。
そこまで頭のなかで考えると、彼女は、いきなり、
「あゝ、うれしい……」
といつて、寝台の上に、長々と、あおむけに寝そべつた。
隣りの寝台で、婦人雑誌に読みふけつていた若い女の患者が、却つて、それをたしなめるように、
「あゝ、びつくりした」
と、大仰におどろいてみせ、あとは、
「なんだかしらないけど、うらやましいわ」
で、女同士の、異常な好奇心と、病院生活の倦怠とにふさわしい、一瞬の空気が流れた。
希望の羽ばたき
一
信越線の沓掛駅から千ヶ滝行というバスが出ている。バスの終点は丘の中腹に建てられた白堊のホテルの門前だが、それから徒歩で避暑客のためのドライヴ・ウェーを三十分も登ると、深い谷を距てゝ浅間のなだらかなスロープが落葉松の林をすかして眺められる。
そのへんまで来ると、同じ別荘地にはなつているけれども、家はごくまばらで、しかも、今は荒れるにまかせた廃屋同然の建物ばかりで、持主はあつても、今更それを役立てようというつもりはなく、いくらにでも買手があれば早く売つてしまいたいとおおかた思つている。