후리가나로 읽는 일본 고전
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けんなんじょなん
剣難女難
吉川 英治
吉川 英治의 剣難女難(けんなんじょなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 243,807자 · 482화면
という苛命を受けた。
玄蕃を見放した丹後守は、一方に鐘巻自斎の神技を渇仰して何とか自藩の指南番に召し抱えたいと思った。
「どうであった。承知致したか」
と今日も、出石に滞在している自斎の許へ使者にやった重役溝口伊予の帰城を待ち兼ねていた丹後守は、こう云って彼の返事を待った。
「残念ながら、この儀は最早望みはござりませぬ」
と伊予は役目の不結果をまず暗示した。
「ふーむ。では千五百石の高禄を与えると申しても、まだ不足じゃと申しているのか」
「いえ、それならばまだしも、実は度々当家からのご催促に、仙石家でもお執做下されたのでござるが、不意に今朝姿を隠してしまった由でござります」
「何? では播州へ戻ったと申すか」
「武芸遍歴の旅に上るゆえ、両三年はお目にかかるまいと仙石家へ一書を残して旅立ちました」
「ほほう。武者修業に出たとか? 怖ろしい奴、まだあの上に錬磨する心意であろうか――」
と丹後守も、さすが名人の心理は押し計りがたいものと舌を巻いた。
数日過ぎると、溝口伊予は再び仙石家を訪れて来て、どうしても自斎を断念しきれない主人丹後守の懇請を告げた。
「この度は是非もござりませぬが、自斎どの遍歴を終えてご当家へ立寄りの節は、是非にお執做の儀を今から願い置き申す。