후리가나로 읽는 일본 고전
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やまとこじふうぶつし
大和古寺風物誌
亀井 勝一郎
亀井 勝一郎의 大和古寺風物誌(やまとこじふうぶつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,647자 · 215화면
大仏殿にて
また御物中には、皇后直筆の楽毅論も残っているということである。私は写真版によって拝見しただけであるが、たっぷりした力づよい筆致のうちに、一抹の稚拙美もうかがわれ、皇后の鷹揚な御性質が偲ばれて興味ふかかった。
私は奈良を訪れ、あの壮大な東大寺伽藍を仰ぎみるたびに、在りし日の栄光を思い、また今日からは想像も及ばぬような規模雄大の大仏殿建立に生命を傾けられた聖武天皇と光明皇后を偲びまつるのである。御二方の生涯は、畢竟そのため燃焼しつくされたのだと申しても過言であるまい。地上天国という壮麗な御夢のために、身命を賭してつくられた無比の芸術品だったのである。出家後の天皇の消息をうかがうにつけても、私はそこに、至尊にして且つ一代の宗教芸術家とも申し上ぐべき御方の、残夢寂莫たる晩年を思わないわけにゆかない。光明皇后またもろともに同じ道に従われた。千二百年の歳月を経て、佐保山の御陵に眠り給う御二方、寂莫たる夢の址に何を思はしておらるるであろうか。
――昭和十七年秋――
大仏殿にて
東大寺の歴史は大仏の歴史であり、大仏の歴史はやがて大仏寂滅の歴史である。天平十五年聖武天皇親しく鋳造の詔を発し、天平勝宝四年開眼供養の盛儀が行われてより、現在にいたるまでおよそ千二百年になるが、この間さしたる異変なく当初の姿を保っていたのは治承四年