일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おおおかえちぜん

大岡越前

吉川 英治

吉川 英治의 大岡越前(おおおかえちぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 218,436자 · 437화면

아오조라 문고

第三章

夜半の番太郎

法を護持し、管下の民を愛することにおいては、治領の境を接しあっている紀州家をあいてに屈しなかったことすらある。

山田奉行としての彼の名は、剛毅と、厳正と、果断で鳴った。

「彼は、稀れな名判官だ」

と、公事にやぶれた紀州家の内部でさえ讃える者があった。ここでの在職は、五年ばかりでしかなかった。

やがて、この人の上には、

――江戸町奉行に任ず。

という重命が待っていた。彼は、その辞令をうけ、山田地方の人々から惜しまれて、江戸へ帰った。――江戸城へ一書院番として仕えてから、十二年目のことである。

同時に、越前守となった。人間が人間を喪失して、末世的な悪と腐敗にみちている時、法官として、民衆にのぞむ至難はいうまでもない。人間が人間を裁く根本からな矛盾がすでにこの重任に困難を約束づけているといえよう。

が、その時に、この人が出る、宿命といってよい。大岡越前守忠相は、素直に、宿命の職に坐ったのである。

第三章

夜半の番太郎

大江戸の深夜は、江戸人がよくいう“烏羽玉の闇”そのままの――巨大な暗さである。

ただ大通りの要所要所に、自身番の柵門があり、番屋の軒に、高張提灯の明りが、柳のそよぎに明滅していた。