후리가나로 읽는 일본 고전
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おおおかえちぜん
大岡越前
吉川 英治
吉川 英治의 大岡越前(おおおかえちぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 218,436자 · 437화면
黒化粧
「あっ……?」と、口に出るほど驚いた。
三家か将軍家のほかは、似せても用いられなかった葵の紋に、こういう畏敬とも恐れともつかない衝動をうけるのは、徳川治下に土下座をしつけて来た一般民には生れながらの習性だった。
庄七は外へ出ると、由の耳にこのことをささやいて、吉弥のお客というのは、ひょッとすると、案外な貴人かもしれないといった。――と聞いて、由もまた好奇心を新たにし、油障子の穴からそっと覗いてみた。吉弥は、壁にもたれて、もう心地よげに居眠っている。それは、奥村政信が画くところの、紅絵の中から抜け出て来た男のように見えた。
黒化粧
北町奉行の中山出雲守は、峻辣、敏腕の聞えが高い。
この人にして、この部下ありで、彼の股肱とする配下には、鬼与力といわれる佐藤剛蔵があり、同心では、北の三羽烏とも、中山の三十手ともいわれる早川逸平、河越権兵衛、倉橋剣助などの腕ききが揃っていた。
正徳四年に就役して以来、出雲守は、行政警視の両面に、大いに見るべき実績をあげていたが、去年の享保二年二月三日附で、新たに、大岡越前守忠相が、南町奉行として、伊勢山田から栄転してきて、ここに江戸の治安陣を双璧することとなった。