후리가나로 읽는 일본 고전
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おおおかえちぜん
大岡越前
吉川 英治
吉川 英治의 大岡越前(おおおかえちぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 218,436자 · 437화면
灰色の行列
「なんだなんだ。何が行くんだ」
「さらし者だ。罪人だ。――曳き廻しが、裸馬で通るんだ」
「この夏の、中野のお犬小屋荒しが捕まったんだ。江戸中引きまわしの上、小塚ッ原へ引ッ立てられてゆく途中だ」
「え。中野のお犬小屋荒しだって。そいつあ、拝んでおかなくッちゃ、申し訳ねえ」
口々にいい交わしては、争い走ってゆく人々の足に、乾ききった十二月の昼は、馬糞色に埃立ッて、もう両側はたいへんな見物人であった。
灰色の行列
この日、江戸町奉行は、懸案の難問題を解決して、百数十日ぶりの明るさを取りもどしていた。おそらく、現江戸町奉行丹羽遠江守は、年内に切腹するだろうと、取沙汰されていたくらいだからである。
中野お犬小屋のお犬が、一夜に十数頭も斃死した事件は、当然、将軍の綱吉、母堂桂昌院を初め、柳沢吉保の耳にももちろん入って、
(事態、容易ならず)とされ――(天下の椿事)と驚愕され、さらに護持院隆光のごときは、これを、思想的犯行とも見なして、(必定、将軍家の御威徳を呪い、御治世ぶりにたいし、不逞なる不満と反逆をいだく者の所業にちがいござりませぬ。かかる者は、草の根を分けてもひッ捕え、世人の見せしめに、極刑に処しおかねば、次々、いかなる不心得者が現われるやもしれますまい)