후리가나로 읽는 일본 고전
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おおおかえちぜん
大岡越前
吉川 英治
吉川 英治의 大岡越前(おおおかえちぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 218,436자 · 437화면
「おお、藪田どのか。お迎えをうけて痛みいる」
越前守が、駕籠を出ようとすると、助八はあわてて止めた。
「そのまま、そのまま。お上にも、きょうはひどく、お待ちかねでござる。すぐ、御案内申そう」
助八と目付二人は、かれの駕籠を挟んで、江戸城の隠し門ともいうべき牛ヶ淵の鬱蒼につつまれている橋を渡った。ここの門は常時、閉めたきりで、お庭番か目付のほかは、めッたに、通る者はない。以前、越前守が吉宗に謁したときも、通路はここの門ではなかった。――城外まで、わざわざ助八が、案内に出ていたのも、このためか。吉宗が、いかに、きょうの越前守との会合に、気をつかっているかがわかる。
「ここは、奥庭口の黒鍬部屋でおざる。実は、あなた様をお待ち申している方々があるので、お上が吹上へお立ち出でになりましたら、お知らせに伺います故、その間、ここの奥で、しばしその方達と、お過ごしを」
助八が、去ると、あとの“横目の者”ふたりは、どうぞと、越前守の先に立って、だだッ広いだけで、調度も何もない、黒鍬屋敷の奥へみちびいた。
黒鍬というのは、奥庭番の異名である。黒鍬の者といったり、黒鍬衆と呼んだりする。