후리가나로 읽는 일본 고전
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おおおかえちぜん
大岡越前
吉川 英治
吉川 英治의 大岡越前(おおおかえちぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 218,436자 · 437화면
悪世悪政
しかし、これも世が人にさせてる一つの業にはちがいなかった。
悪世悪政
いわゆる元禄若衆姿というものは、風俗画的に見れば優雅にして艶なるものだが、社会史的に見れば、時の不良青少年の競った伊達にほかならない。
何しろいまは不良が多い。というよりは、天下不良に満つである。柳営の大奥にすら、不良少女不良老女がたくさんにいる事実を江戸の人々は知っている。
ときの将軍家、五代綱吉。この人の不良も庶民は知りぬいている。
いま、閣老随一のきけ者といわれ、同じ老中の酒井、阿部、大久保、土屋などをも、意のまま操縦しているという柳沢吉保なども、側用人の小身から、破格に成り上がった不良の大なるものだという。
とまれ、上下とも、多少の不良性をおびない者はなく、真ッ直に世を歩けば、この春の、浅野内匠頭になるとは――あの事件についても、世間のよくいったことだった。
そして、いまの世間の特徴は、どんな政令が出ても、もう悪政には驚かない――という麻痺状にあることだった。
慨嘆の聞かれる時代は、まだ多少健康な時代といいうる。それを聞くには、時人はもう余りにも現世的な快楽主義に惑酔し、成りゆき主義に馴れすぎていた。