후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,314자 · 398화면
清川八郎を乗せた駕籠がいよいよ新坂下の原までかかった時に、雪は降ることが大分薄くなって、おりから月のあるべき夜でしたから空はいちじるしく明るく見えました。
「その駕籠、待て!」
今まで息を殺していた土方歳三が大喝一声、自ら颯と太刀を引き抜くと、蝗の如く十余人抜きつれて乗物を囲む。
駕籠舁はそれと見て立ちすくみ、
「誰だ、誰だいッ、ふ、ふざけたまねをするない」
振舞酒の余勢で巻舌をつかってみましたが、からきり物になりません。提灯を切り落されると地面に突伏して、
「御免、お助け、命」
「行け!」
ほしいままに駕籠舁風情の命を取ることを好まなかった。こけつ転びつ彼等が上野の山蔭に逃げて行くに任せて、さて十五人の刃は一つの乗物に向う。
駕籠の中はヒッソリして、ほとんど血の通う人の気はあるまじき様子です。眠っていたならば覚めねばならぬ、覚めていたならば起きねばならぬ。
「出ろ!」
呼ばわってみましたけれども、相も変らずヒッソリとしたものです。土方歳三は一人の黒と頷き合うと、スーッと左の方から進み寄って太刀を取り直す。
同時に、いま頷き合った黒の一人は、右の駕籠側に廻って太刀を振りかぶる。