후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,314자 · 398화면
いま来た客というのも浪人組の隊長株であるとやら。さいぜん話の通り故郷へ引込むことができれば、竜之助の心も落着いて、酒を飲むこと、気が荒くなることも止み、浪人者との往来も少なくなるであろう。
低い声で竜之助と芹沢とが話し合っているうちに、おりおり近藤とか土方とかいう人の名が聞えます。土方歳三という人は剣術の出来る人で、もとの夫、文之丞とは往来のあった人、このごろどうかすると竜之助の口からその名前を聞く。また近藤勇という人も、八王子の天然理心流の家元へ養子になった有名な荒武者であって、これも竜之助が近ごろ懇意にしているようです。それらの名前を聞きとがめては、いろいろと気にしていると、
「吉田氏、貴殿は宇津木兵馬という者を御存じか」
芹沢の口から出た兵馬の名。お浜はハッとしました。
「ナニ、宇津木?」
竜之助の言葉も気色ばむ。
「いかにも。その宇津木兵馬という者が、貴殿を仇と覘いおるげな」
「そのような覚えが無いでもない」
竜之助はさのみ驚かず。
「その宇津木兵馬に、近藤、土方らが助太刀して、近いうち貴殿の首を取りに来るそうじゃ」
ありありと聞き取ったお浜は、我を忘れて障子際に耳を寄せようとすると、乳房がよく寝ていた郁太郎の面を撫でて、子供は夢を破られんとし、むずかって身を動かすので、お浜はあわててかかえて綾なします。