일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠1

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,314자 · 398화면

아오조라 문고

ここに一つの事件がある、それは新徴組の隊長芹沢鴨が、京都のある富家の女房を奪い来って己が妾同様にしてしまったことです。芹沢はじめその手に属するものの横暴は今に始まったのではないが、今度のやり方は強盗に類することであった。そうしてその話が兵馬の耳にまで入ったのは翌日のことで、兵馬はふと、前夜の夜歩きの時に見かけた浪人ども――それと芹沢が奪い来ったという町家の女房との間に脈絡があるように思われてならぬ。ことにその浪人どものうちの一人は、たしかに芹沢配下の井村に違いないと思われるから、いよいよ以て奇怪に感じてその翌日、隊の門を潜ると、ちょうど出会頭のように物置の方から出て来た井村。

「井村君」

兵馬が呼び留めると、

「や」

井村はギョッとしたようでしたが、苦笑いをして、

「宇津木君か」

「井村君、君にちょっと尋ねたいことがある」

「何だ」

「近頃、君の方の手で女を取調べたことがあるか」

「知らん」

知らんというけれども、井村の言いぶりが狼狽している。

新徴組には芹沢派と近藤派とがある。両派の暗闘は容易なものではない。宇津木兵馬はどちらかと言えば近藤派で、芹沢の人物を好いてはいない、それに机竜之助を芹沢が隠しているということを聞いているから、今は芹沢が的のようになっている。