후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,314자 · 398화면
一人は死に、一人は残る。そうしていま女は親戚に当るこの三輪の町の薬屋(薬屋といっても売薬屋ではない、旅籠屋である)源太郎の家へ預けられている。
二
助けて慈悲にならぬのは心中の片割れであります。
一方を無事に死なしておいて、一方を助けて生かしておくのは、蛇の生殺しより、もっと酷いことである。
不幸にして、お豊はあれから息を吹き返した、真三郎は永久に帰らない、死んだ真三郎は本望を遂げたが、生きたお豊は、その魂の置き場を失うた。
これを以て見れば、大津の宿で机竜之助が、生命を粗末にする男女の者に、蔭ながら冷やかな引導を渡して、「死にたいやつは勝手に死ね」と空嘯いていたのが大きな道理になる。
息を吹き返して、伯父に当るこの三輪の町の薬屋源太郎の許へ預けられた後のお豊は、ほんとうに日蔭の花です。誰が何というとなく、お豊の身の上の噂は、広くもあらぬ三輪の町いっぱいに拡がった。
お豊は離座敷に籠ったまま滅多に出て歩かないのに、月に三度は明神へ参詣します。今日は参詣の当日で、かの閑人どもに姿を見咎められて、口の端に上ったのもそれがためでありました。