후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,314자 · 398화면
七兵衛は固くなった固くなり過ぎたと、人々は評判をしておりましたけれど、実はこの時分から、持って生れた泥棒癖が再び萌しはじめたものです。
昼のうちは克明に働いて、夜分になると戸を締め切っておいて盗みに出かけます。盗みは決して近いところではしない、上州とか甲州とか数十里を隔てたところへ行っては盗んで来て、その暁方までに青梅へ帰って、昼はまたなにくわぬ面で山稼ぎ畑打ちです。それで盗んだ金は名も現わさず散らしてしまう、女狂い賭博狂いをするでもなければ身の廻りを飾るでもないから、誰も怪むものがない、それでいよいよ捕われるまでは七兵衛の大罪を知るものはなかったわけです。
二十一
竜之助の父弾正の枕元に、宇津木兵馬と与八とが坐っております。
「兵馬殿、せっかく剣術を修行なさるなら正しい剣術を修行なされよ」
弾正は言葉を改めてこう言い出しました。
憎い敵の家、竜之助の父、兵馬はこう思い込んで来たものの、事実、弾正に会うて見れば、その病気に対する同情と、寸分の隔てなく慈愛を以て自分を訓戒する真心に動かされてしまったのです。それで神妙に膝に手を置いて弾正の言うところを聞いていると、