일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わらわのはんせいがい

妾の半生涯

福田 英子

福田 英子의 妾の半生涯(わらわのはんせいがい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 64,051자 · 122화면

아오조라 문고

第七 就役

間の応答いよいよ繁く、果ては妾をして葉石に懲りし男心をさえ打ち忘れしめたるも浅まし。これぞ実に妾が半生を不幸不運の淵に沈めたる導火線なりけると、今より思えばただ恐ろしく口惜しかれど、その当時は素よりかかる成行きを予知すべくもあらず、一向に名声赫々の豪傑を良人に持ちし思いにて、その以後は毎日公判廷に出づるを楽しみ、かの人を待ち焦れしぞかつは怪しき。かくて妾は宛然甘酒に酔いたる如くに興奮し、結ばれがちの精神も引き立ちて、互いに尊敬の念も起り、時には氤たる口気に接して自ずから野鄙の情も失せ、心ざま俄に高く品性も勝れたるよう覚えつつ、公判も楽しき夢の間に閉じられ、妾は一年有余の軽禁錮を申し渡されたり。重井、葉石らの重だちたる人々は、有期流刑とか無期とかの重罪なりければ、いずれも上告の申し立てをなしたれども、妾のみは既決に編入せられつ。なお同志の人々と同じ大阪にあるを頼みにて、時にはかの人の消息を聞く事もあらんなど、それをのみ楽しみに思いしに、やがて三重県津市に転監せらるると聞きし時の失望は、木より落ちたる猿のそれにも似たらんかし。

第七 就役

一 典獄の訓誨