후리가나로 읽는 일본 고전
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わらわのはんせいがい
妾の半生涯
福田 英子
福田 英子의 妾の半生涯(わらわのはんせいがい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 64,051자 · 122화면
六 遣る瀬なき思い
今日に至るも妾はこの計画の能くその当を得たるを自覚し、折々語り出でては友人間に誇る事ぞかし。もし妾にして富豪の家に生れ窮苦の何物たるを知らざらしめば、十九や二十歳の身の、如何でかかる細事に心留むべきぞ、幸いにして貧窶の中に成長り、なお遊学中独立の覚悟を定め居たればこそ、かかる苦策も咄嗟の間には出でたるなれ。己れ炊事を親らするの覚悟なくば彼の豪壮なる壮士の輩のいかで賤業を諾わん、私利私欲を棄ててこそ、鬼神をも服従せしむべきなりけれ。妾をして常にこの心を失わざらしめば、不束ながらも大きなる過失は、なかりしならんに、志薄く行い弱くして、竜頭蛇尾に終りたること、わが身ながら腑甲斐なくて、口惜しさの限り知られず。
六 遣る瀬なき思い
右の如き、窮厄におりながら、いわゆる喉元過ぎて、熱さを忘るるの慣い、憂たてや血気の壮士は言うも更なり、重井、葉石、新井、稲垣の諸氏までも、この艱難を余所にして金が調えりといいては青楼に登り絃妓を擁しぬ。かかる時には、妾はいつも一人ぽっちにて、宿屋の一室に端座し、過去を思い、現在を慮りて、深き憂いに沈み、婦女の身の最とど果敢なきを感じて、つまらぬ愚痴に同志を恨むの念も起りたりしが、復た思いかえして、妾は彼らのために身を尽さんとには非ず、国のため、同胞のためなれば、などか中途にして挫折すべき