후리가나로 읽는 일본 고전
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わらわのはんせいがい
妾の半生涯
福田 英子
福田 英子의 妾の半生涯(わらわのはんせいがい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 64,051자 · 122화면
しかして妾には大阪なる重井の親戚某方に来りくるるようとの特信ありければ、今は躊躇の場合に非ずと、始めて重井との関係を両親に打ち明け、かつ今仮に内縁を結ぶとも、公然の批露は、ある時機を待たざるべからず、そは重井には現に妻女のあるあり、明治十七年以来発狂して人事を弁えず、余儀なく生家に帰さんとの内意あれども、仮初めならぬ人のために終身の謀だになしやらずして今急に離縁せん事思いも寄らず。されば重井もその職業とする弁護事務の好成績を積み、その内大事件の勝訴となりて数万の金を得ん時、彼に贈りて一生を安からしめ、さて後に縁を絶たんといえり。さもあるべき事と思いければ、姑らく内縁を結ぶの約をなしたるなり、御意見如何があるべきやと尋ねけるに、両親ともにあたかも妾の虚名に酔える時なりしかば、ともかくも御身の意見に任すべしと諾われなお重井にして当地に来りなば、宅に招待して親戚にも面会させ、その他の兄弟とも余所ながらの杯させん抔、なかなかに勇み立たれければ、妾も安心して、大阪なる友人を訪うを名とし重井に面して両親の意向を告げしに、その喜び一方ならず、この上は直ちに御両親に見えんとて、相挈えて岡山に来り、我が家の招待に応じて両親らとも妾の身の上を語り定めたる後、貴重なる指環をば親しく妾の指に嵌めて立ち帰りしこそ、残る方なき扱い