후리가나로 읽는 일본 고전
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
小出 楢重의 小出楢重随筆集(ならしげざっぴつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,351자 · 657화면
御宅の先生はオートバイに乗られますかと驚いて訊く人がある。勿論、ヴラマンクはオートバイで写生に走るというから、日本にだって一人位いはさような影響を蒙る画家が出ても差支えなかろうとは思うが、実は宅の先生はまだ自転車にも乗れないのだから残念だ。
私自身は私の家の内から外を常に眺めて暮しているから、花壇も温室もガレージも、オートバイも皆、私のものではない事がよくわかっている。そして、ただ私のアトリエだけが漸く自分自身のものであるに過ぎないのだ。
本当は、私は自分の衣食住に関しては、非常に気むずかしく、神経質で気ままで、自分の考え以外の事は決して許したくない性質を持っているのであるが、自分にはそれを徹底させるだけの資力も根気もないので、何もかもをあきらめて衣食住の一切は成り行き次第の流れのままにまかせてある。
万一、明日大地震が起って、直ちに吾人は穴居生活に移らねばならぬとあれば、私は直ちに賛成する。
私は橋の下でも、あるいは大極殿の山門の中でも決して辞退はしないつもりである。水は方円の器に従うが如く、私はそれに応じての私の身を置くに適当な何かを以て飾り立て、ぼろぎれを張り廻し、工夫を凝して心もちよく住んで見せるだけの自信はあると思っている。