일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ならしげざっぴつ

小出楢重随筆集

小出 楢重

小出 楢重의 小出楢重随筆集(ならしげざっぴつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,351자 · 657화면

아오조라 문고

それから船場方面や靱あたりには、私の幼少を偲ばしめる家々がまだ相当にのこっている。

現在の堺筋は殆ど上海の如くであるがその島之内に私の生れる以前からぶら下っている足袋の看板が一つ、そしてその家は昔のままの姿で一軒残っている。

それから、私は町名を忘れたが今もなお木彫である処の古めかしい河童が屋根からぶら下っているのを見たことがある。グロテスクで気味悪いくせにちょっと見たい気のするものである。

私の生れた家は堺筋にあって、十年以前まで存在していた。先祖代々が古めかしい薬屋であるがために、家の店頭はあらゆる看板によって埋まっていた。今でも記憶にあるものでは急活丸という舌出し薬の看板である。藪医者のような男の半身像が赤い舌をペロリと出しているのである。それからライフという当時ハイカラな名の薬の看板はガラス絵だった。痩せた男が臓腑を見せて指ざしている絵だった。その他、様々の中で最も手数のかかった大作は、何んといっても、私自身の家の膏薬天水香の亀の看板であった。

それは屋根の上に飾られてあった。殆ど一坪を要する木彫の大亀であった。用材は楠である。それは地車の唐獅子の如く、眼をむいて波の上にどっしり坐り、口を開いて往来をにらんでいるのであった。