후리가나로 읽는 일본 고전
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あきかぜとはは
尾崎士郎短篇集
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 尾崎士郎短篇集(あきかぜとはは)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,032자 · 216화면
数えてみると邦人の数は三百人を超えている。私はこれだけの見知らぬ人たちを此処の収容所で受けとるべきかどうかということについてちょっと考えてみようと思ったが、目前の現実にぶつかるとそんな小さな責任感は何処かへ消え失せてしまった。みんな空腹と心労のために身動きもできなくなっているのである。袋やトランクを三つ四つかためて肩にかついだ男たちが、みんな黙って首をうなだれながら列をつくって、よろよろと門を入ってきた。長い行列であった。その中にもしか伊吹がいるのではないかという気がしたが、そんなことを考えている自分にだんだん腹が立ってきた。冬の月が避難民たちの顔を照らしている。
もう収容所の内も外も人でぎっしり詰ってしまった。夜になるとやっぱり冬のかんじが大気の底にあふれている。私は老人と子供たちだけを部屋の中へ入れ、男はみんな屋外へあつめ、炊事係をきめて、すぐ炊き出しにとりかかった。飯が出来ると女たちがみんなで握り飯をつくった。握り飯は一人あて一個である。居留民たちは自然に二つの列をつくり、一人ずつ握り飯をうけとってはかえってゆく。それが全部の人員に行きわたるまでには二時間ちかくかかった。