후리가나로 읽는 일본 고전
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あきかぜとはは
尾崎士郎短篇集
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 尾崎士郎短篇集(あきかぜとはは)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,032자 · 216화면
「我観」が捲き起した衝激
私の眼にうつる中野君は、馬車馬的の勇者、才気の奔溢する中野君ではなくて、慈愛にみちた、残忍なことは、それこそ虫一つ殺すにさえ堪え得ない、極めてデリケートな心の持ち主であった」
「我観」が捲き起した衝激
私が、はじめて中野正剛に会ったのは、大正十二年、秋、関東大震災直後のある日である。
場所は、内幸町の、現在東京新聞社のある側に、小路をへだてたところにあった木造二階建の洋館だった。これが、彼の岳父であり、恩師である三宅雪嶺とともに創刊した「我観社」の事務所だった。
東京の市街は、ほとんど震災の厄を蒙っていたが、あのへん一帯だけは旧態のまま、災害をまぬがれていた。私の記憶も、現在となると、おぼろに霞んでしまっているが、たしか、その建築が、鉄道大臣として在職中、収賄事件に連坐して失脚した小川平吉邸のあとだったように思う。後年、この家は改造されて、満州映画協会の東京支社になったが、その頃は、壁や床も崩れかけた文字どおりのボロ建築だった。
「我観」は、その前、明治時代からつづいていた「日本及日本人」を基盤として新装一変した綜合雑誌で、中野正剛独力の経営によるものであった。