후리가나로 읽는 일본 고전
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あきかぜとはは
尾崎士郎短篇集
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 尾崎士郎短篇集(あきかぜとはは)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,032자 · 216화면
「(前略)東方会は草莽の赤誠を捧げて非常時に先駆せり。今や何の幸運か、宣戦の大詔を拝して錦旗を大東亜に奉ずるの光栄を担う、聖恩優渥、感泣に堪えず、嘗て宿昔の覚悟を新たにして一切を天皇と祖国に捧げんことを期す」(猪俣氏、『中野正剛』より)
私は、この二つの態度を、必ずしも不合理に基く矛盾だとは思わぬ。弾力性のつよい情熱家ほど、こういう悩みの中に沈淪してゆくのが人間性の本態でもあろう。常に絶対の確信をもって、政策の実行に殉じたという政治家はほとんどあるまい。うまくいったやつは結局、一着偶々当れりというだけのことである。
いずれにしても、こういう性格の所有者は、外見的に満々たる自信を示し、よそ眼には豪快卓然たる趣きを呈するときほど、実質的には混乱動揺のかぎりをつくしている場合が多い。
大政翼賛会を脱退して、独力、昭和十七年二月の総選挙に立候補した彼は、ようやく本来の姿にかえって、戦争体勢の基盤となるべき質実な国民運動に没頭した。
選挙は政府の干渉があったにもかかわらず最高点で当選した。
その年の五月、進んで翼賛政治会に入会したが、そこはもはや軍閥の策源地であり、彼は十重二十重にめぐらされた憲兵の警戒の中にあって身動きもできなくなっている自分を見出した。