후리가나로 읽는 일본 고전
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あきかぜとはは
尾崎士郎短篇集
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 尾崎士郎短篇集(あきかぜとはは)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,032자 · 216화면
そしてある一軒のおもちゃ屋の中へ自ら進んではいっていって、どれでも一番好きなおもちゃを買ってやろうと言った。私は母のそういう意外な好意の魂胆が何処にあるか知らなかった。おもちゃ棚の前を私は幾度びとなく歩きながら到頭非常に精巧につくりあげた軍艦をえらんだ。その軍艦はゼンマイ仕掛になっていて座敷の中を自由に走り廻るのであった。そのおもちゃ屋の店にならんでいるおもちゃの中でもおそらく最も高価なものの一つにちがいなかった。それを指差したとき私は母の表情の中に明かにかすかな躊躇を感じた。しかし彼女の手は素早く帯の間からとりだした一枚の紙幣をおもちゃ屋の手に渡していた。その夜私は軍艦を枕元に置いて何時ものように母に抱かれて眠ったのであったが夜中に私は夢を見て泣きだした。眼が醒めると枕元に叔母が坐っていた。
「お母さんは?」
私は泣きながらきいたのであった。そのとき叔母が何と答えたかおぼえていないが、母はその夜のうちに田舎へ帰ってしまったのであった。その次の日から私は夜になると泣き出した。十日あまり泣きつづけたある日、私は母にあてて手紙を書いた。
カニガホシイ
スズメホシイ