일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,320자 · 398화면

아오조라 문고

「これからは鳥取も、羽柴筑前守様の治下になる」

と聞えると、驚かれるばかり、この城下の様相は一変して、山陰地方の離民を吸収した。

戦のため、一時、ここを避難して帰って来た土着人ばかりでなく、

「わしは丹後から移って来た」

「おれは丹波だが」

と、語り合っている町人百姓もある。

物売りも寄る、職人も集まる、遊芸人も流れて来る。僧侶、医師、何くれとなく一つの社会を構成するに必要な百業の人々が、求めずして、集合して来る。それらの者の口うらをひいて見ると云い合わせたように、

「――筑前守様の御領下にいれば、何となく安心で、それに、同じ暮すにしても、陽気で、張合いが持てて、何となく励みがつく。――丹波、丹後、そのほか畿内も、住むにはもう安心だが、陽陰と陽なたほどな違いがある」

と、いうのである。

批判も学問もない民衆の声とはいえ、どうやらこの相違は、近年に至って、かなり明瞭に、民衆のうちに印象づけられて来た。――国々各地方の戦いの実相というものは、口から口をつたわるのか、案外、民間などには知れていそうもないことまで、実につぶさに、また、かなり正確なところまで、よく知れているのだった。