일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,320자 · 398화면

아오조라 문고

むしろ勝頼には、同情していたほどである。人が、勝頼の非をいえば、

(それは、望むが無理じゃよ。余りに親が偉すぎた)

と、答えるのが常だった。

彼として、いささかなお、不足を思うならば、もし今日まで、信玄が生きていてくれたなら、その信玄をしてその業を、甲斐一国にとどめさせず、もっと大いなる意義の下に、その大器宏才を用いさせたにと悔やまれることであった。しかし、すでにその大処に着眼して、源平時代以後の武門の割拠的存在を、皇室中心に、徐々と是正し、またみずから臣下としての、その範を身に示している信長というものの大きく中央に在る今日となっては――信玄よりなんといっても人物の小さい勝頼では、快川の嘱望はまったくなくなったといっていい。――春秋すでに去る。快川の気持だったにちがいない。

では、その勝頼をして、織田家の麾下にひざまずかせ、せめて信玄亡きあとの安全をはかろうとせん乎――これはできないことだった。新羅三郎以来の名族、また余りに宇内に耀きすぎた信玄の名にたいしても、勝頼たるものが甘んじて今さら、信長の膝下に、降を乞えるものではない。

また、それ程までに、辱も意地もない武田四郎勝頼でもない。