후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
わけても、難事業と見られるのは、足守川の堰止め工事と、鳴谷川の引き込み工事とであった。
「いかにせん、このところ山岳地方の大雨に、日々水嵩を増し、これを堰止めようにも、工事の術もありません」
足守川の受持奉行から秀吉へしばしば苦境を訴えて来た。秀吉はこれを官兵衛に諮ったが、官兵衛にも、名案はない。なぜならばその前日、家臣の吉田六郎太夫とそこを視察して、至難を知っていたからである。
「何分にも、その烈しさは、およそ二、三十人して動かし得るほどな大石を無数に落しても、忽ち押し流されてしまうほどな激流ですからな」
官兵衛すらそう嘆じるのみだったが、秀吉は、
「ともかく現場を見て」
と、足守へ急いで行った。
しかし実地に立って、すさまじい奔濤を見ては、なおさら自己の小智に圧倒を感じるばかりだった。
六郎太夫が来て云った。
「上流の森林を伐って、葉の茂ったままの大木を矢つぎ早に押し流してみたら、或いは堰止まるかも知れませぬ」
献策を用いて、約半日、数千の人夫を森林に入れ、夥しい材木を葉付のまま川へ投じてみたが、その枝と枝と交錯して、水の淀むに役立つかと見えるのも一瞬で、何の効もないことがわかった。