후리가나로 읽는 일본 고전
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たわらとうだ
日本の英雄伝説
楠山 正雄
楠山 正雄의 日本の英雄伝説(たわらとうだ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 40,666자 · 84화면
すると案の定、その晩夜中近くなって、敵は義朝と清盛を大将にして、どんどん夜討ちをしかけて来ました。
頼長はまさかと思った夜討ちがはじまったものですから、今更のようにあわてて、為朝のいうことを聞かなかったことを後悔しました。そして為朝の御機嫌をとるつもりで、急に新院に願って為朝を蔵人という重い役にとり立てようといいました。すると為朝はあざ笑って、
「敵が攻めて来たというのに、よけいなことをする手間で、なぜ早く敵を防ぐ用意をしないのです。蔵人でもなんでもかまいません。わたしはあくまで鎮西八郎です。」
とこうりっぱにいいきって、すぐ戦場に向かって行きました。
為朝が例の二十八騎をつれて西の門を守っておりますと、そこへ清盛と重盛を大将にして平家の軍勢がおしよせて来ました。
為朝はそれを見て、
「弱虫の平家め、おどかして追いはらってやれ。」
と思いまして、敵がろくろく近づいて来ないうちに、弓に矢をつがえて敵の先手に向かって射かけますと、この矢が前に立って進んで来た伊藤六の胸板をみごとに射ぬいて、つきぬけた矢が後ろにいた伊藤五の鎧の袖に立ちました。
伊藤五がおどろいて、その矢をぬいて清盛の所へもって行って見せますと、並みの二倍もある太い箆の先に大のみのようなやじりがついていました。