후리가나로 읽는 일본 고전
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もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,285자 · 330화면
を称してから、隠居した陸奥守綱宗までが十九代、原田家も与次郎から甲斐宗輔までが、同じく十九代であった。
原田は古くから宿老の家柄であり、伊達家では一、二の臣といわれて来た。政宗が仙台に移ったとき、原田家も柴田郡船岡へ替り、以来、百年ちかいあいだ、館主として船岡を領していた。
「先祖の逸話はあまり伝わっていない」と帯刀は静かに云った、「十六代の大蔵宗政という人が、輝宗さまのとき相馬の合戦で討死をしたことと、次の左馬助宗時という人、この人は頭もよかったし、戦いにも強かったらしい、幾たびも戦場へ出て功名手柄をたてたが、朝鮮の役で病気になり、二十九歳で亡くなった、そのとき貞山(政宗)さまはたいそう悲しまれて、追悼のため和歌六首を咏まれたということだ」
「それだけですの」
「私が聞いたのはそれだけだ」と帯刀は頷いた、「原田家では、昔から自分の家のことは云わない習慣らしい、特に勲功や美談については、書き遺したり云い伝えたりすることが決してない、まるで、そういうことを恥じてでもいるようなぐあいなんだ」
「ああ、わかりました、わかりましたわ」と宇乃が云った、「あなたのお話しぶりが、おじさまによく似ていらっしゃるからですわ」